私(エリ)と夫の軌跡



~プロローグ

「出張って本当は、ウソなんでしょう?」

夫の浮気の証拠をおさえた私は、語尾に力を込めた。

耳に押しあてた携帯電話のむこうから、かすかに夫が息を飲むのがわかる。

数秒の静寂ののち、意外にも夫はこう言った。

「だっておまえ、ママにしか見えないよ」

ショックを受けたその日に、高級でセクシーな下着を購入

はじめまして。エリです。

夫に浮気をされたことがわかったその日。
私はデパートに高級な下着を買いに行きました。

いつもは通販で買う上下セット3,000円ぐらいのもの。

でも、3倍の価格はするだろう、高級でセクシーで、いかにも「女」を思わせる下着に

私は、こんなにいいオンナなのに、浮気なんておかしいでしょ?

そんな気持ちを込めました。

おかしいですよね。

普通なら、泣いてわめいて罵ってもいいような瞬間だと思います。
もしくは、無気力になって何もできないとか。

でも夫に言われた「ママにしか見えない」という言葉が、逆に私を奮い立たせたんです。

キッチンドランカーへの道のり

夫とは、高校生の頃からずっとつきあってきて、そのまま結婚をしました。

10年以上におよぶつきあいの中での、初めての浮気。 夫のことが好きで結婚したわけですから、別れたいとは思えませんでした。 むしろ、許したいと。

だからこそ、負けたくなかったんです。 相手の女性にも、自分にも。

ママっぽくないスリットの入ったスカートを買ったり、バストアップに効くクリームを買ったり、とにかくキレイになって夫を見返したいと思いました。

でも、

悲しいときに泣くこともできず
悔しいときに怒ることすらできず
言いたいことも言えないまま、コトバにできない思いばかりがふくらんでいき

ついにはキッチンドランカーになってしまいました。

飲み込んだ言葉があふれてこないように、一生懸命お酒を流し込んでいる。 そんな感じです。

でも、お酒を飲むとね、泣けるんです。
泣くと、心なしかすっきりするんです。

そして、目覚めるとまた、どんよりとした空気の中にたたずむ自分がいます。

泣いては飲む。飲んでは泣くの繰り返し。
夫が何度、お酒を捨てたかわかりません。

時間が解決するとよく言いますが、私の心にできた傷は、
まるで自転車のサビのように、消しても消しても浮かび上がってくるんです。

時間がたってもたっても、古傷が痛みます。

長くつらい時間旅行から、抜けださなくてはと思えるようになるまで、何年もかかりました。

色彩心理との出会い

私が何年もひきずってしまった理由。いまならわかります。

お酒を飲みながら、過去に流産したときのことを思い返したりもしていましたが、やっぱりあのときも私は泣かなかった。
ただただ、ショックで。

めげない自分になる、強い自分になるために、私が最初にするべきことは、大声で泣くことだったのではないかと思うんです。

悲しいのに元気なフリをしたり
子どもを育てなくてはいけないから、泣いてばかりはいられないからと、無理やり笑顔をつくって自分を抑えこんだり・・・

それが、自分をさらに病ませていることに気づきもせずに、生活していました。

人間は、つらいときにつらいとちゃんとコトバにして、そのときの自分の気持ちと向き合わなければ未来には進めないものなんですよね。

お酒の力を借りてでも、泣きつくしたからでしょうか。

私は、少しずつ「変わろう」と思えるようになり、習い事や勉強を始めました。

そんな中で色彩心理と出会ったことが、まさに私を劇的に変えていったんです。

実は、夫の浮気が発覚して数カ月後に、あまりのつらさから、カウンセリングを受けました。

話を聞いてもらえることで、一瞬ラクになるのですが「じゃぁどうしたらいい?」かがわからず、また堂々巡りになってしまっていたんです。

夫は、浮気をやめてからも、時折、無断で外泊することがあり、私はものすごく不安でした。

「また浮気してるんじゃないの?」なんて切り出して

夫から「またその話?」と言われたらどうしよう。 嫌われたらどうしよう。

夫の浮気の原因は、全部私にあるんじゃないだろうか

二度目があったらどうしよう・・・

と、常にビクビクしながら、表面的にはいい妻になろうと必死でした。

なのに

夫の携帯電話がなるたびにドキっとして

メールがくるたびに、覗き見したくなって

ちょっと帰りが遅いだけで浮気かと疑って

事実ではないこと、つまり妄想が、常に私の心を支配しているんです。

どうしたら夫が他の人に目がいかないか

どうしたら家庭円満でいられるか

どうしたら、どうしたら・・・と

一日中、同じことばかり考えていたように思います。

ところが、色彩心理で、セルフヒーリングをするようになったら、

どうしたらいいか? その答えを出そうと思い悩むのではなく

「あぁ、そうか。私は本当はこうしたかったんだ」

ということが、無理なくわかるようになったんです。

そして、浮気騒動から5年ほど経ってようやく夫に、自分の気持ちをはっきり伝えることができました。

「時間がたったからといって、浮気は、なかったことにはなりません。 私はあのときとても傷付いたことで、いまでも不安になってしまいます。だから、帰りが遅くなる時は、ちゃんと連絡がほしいです。そして、二度目の浮気があったら、そのときは必ず別れます」

たったこれだけのことでしたが、きちんと言葉にしたことで、

長い間私の心に張り付いていた、大きな「かさぶた」がとれたような気がしました。

夫は、帰りが遅くなるときは必ず連絡をくれるようになり、私も、不必要に不安にならなくなりました。

なにより、私の本気度をわかってくれたことが、本当に嬉しく思います。

起きてしまったことは、ゼロにはならないんです。当たり前です。

つらい気持ちや不安な気持ちを取り除くことばかりに目が向き、

そのために「どうしたらいいか?」ばかりを考えていましたが

色彩心理により、自分が本当は何をしたかったのかがわかってからは、

夫のことも、自分のことも、目の前にある事実を受け入れることができるようになり、

同時に自然とつらい気持ちが消えていきました。

未来に光を灯してくれた「色彩心理」をもっと極めてみたくなり、スクールに通いカウンセラーの資格を取得しました。

初めての浮気に苦しむ女性のために、私ができること

私が夫の浮気を知ったのは、2人目の子を出産したすぐ後でした。

つまり、夫は、私が妊娠中から浮気をしていたことになります。

妻は大きなお腹をかかえて苦しみ、ましてや上の子の育児だってあるというのに、夫は浮気をして楽しんでいるのですから、思い返しても腹がたちますよね。

それに、転勤族だった私たち夫婦は、1箇所に長く住むことが少なく、せっかくできた友だちともすぐに離れ離れになり、相談できる親しい人もいませんでした。

かりに転勤族じゃなかったとしても、夫の浮気なんて、そうカンタンに誰彼かまわず相談できるような内容ではありませんが。

相談した相手が夫の浮気相手だった・・・なんて、昼ドラのようなことが起こる可能性だってありますし、ご近所の噂になっては困ります。

結局「うちは夫婦円満、仲良しなの」という仮面をかぶり、心に刺さった棘を覆い隠したまま、日々をやり過ごしていくわけです。

だから、見知らぬ人への相談のほうが、気がラクだなと思い、私もカウンセラーさんに相談したんですが、その方はご結婚されておらず、私の立場に心から共感してくれるようなことはありませんでした。

「旦那さんのこれからに期待して、見守ってあげたらどうですか?」

それができるなら、相談なんてしませんよね・・・

もしいま、あなたがご主人の「初めての」浮気を疑ったり、悩んだりしていて、でも許したいやり直したいと考えているのでしたら

他人の私に、相談してみませんか?

他人だから、安心して話せることってありますよね。

それに、私は、単なるカウンセラー(相談相手)ではありません。

何度も相談してもらって、お金儲けばかりするような、悪徳カウンセラーでもありません。

私は、あなたの傷付いた心が、できるだけ早く、無理なく快復できる方法を知っています。

そして、その方法を身に付けていただけるように、お力添えさせていただきます。

あなたが自分で自分を癒せるようになることが、なによりも大切です。

いつかまたつらいことがあっても、今度は自分のチカラで立ち直れるようになりましょう。

いま「初めての」浮気なら、いまのうちに、そう、早いうちに自分の気持ちを抑えずに、じょうずに吐き出す練習をして自分を責めない生き方をしていってほしいと願っています。

ドロドロした感情は、ドロドロしたまま旦那さんにぶつけたって、ダメなんです。

かえって争い事を招きます。

でも、色彩心理を知り、活かすことができるようになれば、感情をクリアにした状態で、自分の本当に伝えたいことを、素直な言葉で伝えられるようになりますから、争い事が起きにくくなりますよね。

結婚していれば、多かれ少なかれ、悩むことはあるでしょう。

でも、もし、悩まない生き方ができたら・・・誰もが幸せになれるような気がします。

あなたと、あなたの家族の幸せな未来のために必要なのは、なによりも、あなたの心の平穏です。

色彩心理が、世界でもっともカンタンで効果のあるヒーリング方法であるということをお伝えできるのは、カウンセラーである、私の使命だと思っています。

~エピローグ

「相手の女性とは別れるから・・・捨てないでくれ!」

本当に別れたように感じたのは、夫がそう言ってから半年後のことだった。

あれから7年。

私は3人目を妊娠している。

鏡に映った私は、少しだけ強くなっていて、自分でも誇らしい。

2013年3月 記

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